年頭私記「ピンチがチャンス」

  年頭私記「ピンチがチャンス」 

平成27年1月21日 警備保障タイムズ 掲載 「わが社の2015年」によせて

当社では、「労働基準法の遵守」を最大のテーマに掲げ、賃金、社会保険等の待遇面と社員教育を再優先事項として人材の育成に努めてきました。
しかし「仕事はあるが人が足りない」
社員数は伸び悩み、時に、お客様にご迷惑をおかけする状況となっておりました。
昨年末、岡山市内において、西日本最大級の都市型商業施設がオープンし、大量の雇用と人、物、金の流れが生まれました。
そういった現状で、当社が競うべきは警備業者ではない、あまたある他業種との待遇格差を無くさなければ人材は集まらないと考えました。
国交省が政策として打ち出した平成25年度で約15%、平成26年2月には約7%の労務単価の上昇を、社員の皆様の賃金に先行して反映することにしたのです。
ベースアップによる、年間の費用増は6000万円にもなります。(26年4月に消費税8%の変更に伴って、100円~200円のベースアップ。26年10月分から今回の1,000円~1,200円のベースアップ。)
当社にとっては決して少ない額ではありませんが、ユーザーのニーズに適正に対応するために、また会社のさらなる発展のために決断いたしました。
ユーザー様には適正な警備料金を申し受けたく、なにとぞご理解のほどお願いいたします。
社員の皆様には、一人ひとりの仕事ぶりが一番大きな営業力であることを理解し、「今年1年が勝負」と考えて業務に邁進していただきますことをお願いいたします。

警備保障タイムスわが社の2015年